
2009年01月20日
たかが釘されど釘
さて、本日は釘とビスについて少々・・・。
前回、前々回と耐力壁・準耐力壁・屋根・床について掲載しましたが、設計段階で
壁量・床倍率のチェックを綿密に行なったとしても実際に現場でこれらの部位に面材
(構造用合板等)がしっかり留め付けられていなければ構造的にも弱いものとなって
しまいます。そこで、建築基準法告示第1100号では耐力壁となる壁(準耐力壁・
屋根・床に関しては性能表示制度上)のそれぞれの面材に対して釘の種類・
打ち付ける間隔までも規定されています。
前回、前々回と耐力壁・準耐力壁・屋根・床について掲載しましたが、設計段階で
壁量・床倍率のチェックを綿密に行なったとしても実際に現場でこれらの部位に面材
(構造用合板等)がしっかり留め付けられていなければ構造的にも弱いものとなって
しまいます。そこで、建築基準法告示第1100号では耐力壁となる壁(準耐力壁・
屋根・床に関しては性能表示制度上)のそれぞれの面材に対して釘の種類・
打ち付ける間隔までも規定されています。
構造用合板12㎜の耐力壁・屋根に使用するN50釘です。・・・鉄丸釘(N釘)長さ50㎜という意味です。
屋根(左)・耐力壁(右)にN50釘を150㎜以内の間隔で打ち付けていきます。
構造用合板24㎜の2F床に使用するN75釘です。・・・鉄丸釘(N釘)長さ75㎜という意味です。
2F床にN75釘を150㎜以内の間隔で打ち付けていきます。
このように構造上重要な部位にはN釘又はCN釘(CN釘は2×4(枠組壁工法)に使用
される釘ですが軸組工法でも使用可とのこと)を使用するのが基本で、造作等で構造
耐力上重要ではない場所に使用されるNC釘等(N釘に比べ、断面積が小さい為所定
の断面性能が確保できない)は絶対に使用してはいけません。また、釘の長さも重要
で特例が無い限り面材の厚さに対して2.5倍以上の長さが必要です。更に釘を打ち付
ける際に、釘頭が構造用合板にめり込んでいてはならないのです。
う~ん 釘1本とっても細かい規定があるんですね
今度は、準耐力壁に使用するビスについてですが、こちらも性能表示制度により規定され
ています。プラスターボード12.5㎜に対してGNF40釘又はGNC40釘を使用することになっ
ているのですが施工上、弊社では品確法52条による国土交通大臣(認定番号326)に認定
されている若井産業株式会社のラスパート(木下地用石膏ボードビス 3.8㎜×32㎜)を使用
しています。もちろん留め付ける間隔も150㎜以内と規定されています。
される釘ですが軸組工法でも使用可とのこと)を使用するのが基本で、造作等で構造
耐力上重要ではない場所に使用されるNC釘等(N釘に比べ、断面積が小さい為所定
の断面性能が確保できない)は絶対に使用してはいけません。また、釘の長さも重要
で特例が無い限り面材の厚さに対して2.5倍以上の長さが必要です。更に釘を打ち付
ける際に、釘頭が構造用合板にめり込んでいてはならないのです。
う~ん 釘1本とっても細かい規定があるんですね

今度は、準耐力壁に使用するビスについてですが、こちらも性能表示制度により規定され
ています。プラスターボード12.5㎜に対してGNF40釘又はGNC40釘を使用することになっ
ているのですが施工上、弊社では品確法52条による国土交通大臣(認定番号326)に認定
されている若井産業株式会社のラスパート(木下地用石膏ボードビス 3.8㎜×32㎜)を使用
しています。もちろん留め付ける間隔も150㎜以内と規定されています。
若井産業株式会社の石膏ボードビスです。
準耐力壁にボードビスを150㎜以内の間隔で留め付けていきます。
住宅建築関連の方から 『当たり前のことだろっっ!!』 と怒られそうですが、RC造のマンション
ばかり経験してきた自分としては木造住宅に携わるようになるまで釘やビスの知識が曖昧でした
たかが釘(&ビス)されど釘(&ビス) ですね
とても参考になります⇒ 『木構造建築研究所 田原』 さん
ばかり経験してきた自分としては木造住宅に携わるようになるまで釘やビスの知識が曖昧でした

たかが釘(&ビス)されど釘(&ビス) ですね

とても参考になります⇒ 『木構造建築研究所 田原』 さん
13:25│Comments(2)
│現場あれこれ
この記事へのコメント
シズカホームさん 田原と言います。
リンクをするのであれば、その旨連絡を頂きたかったですね。
もし、そちらで木構造の勉強会をしたいのであれば
協力をしますよ。
現在は国の関係の委員をしていて「瑕疵担保履行法」の
3年後に向けた改正作業や長期優良住宅の仕様規定の
改正作業をしていますので、いろいろと
施工者にとって良い情報も出せるかも知れません。
リンクをするのであれば、その旨連絡を頂きたかったですね。
もし、そちらで木構造の勉強会をしたいのであれば
協力をしますよ。
現在は国の関係の委員をしていて「瑕疵担保履行法」の
3年後に向けた改正作業や長期優良住宅の仕様規定の
改正作業をしていますので、いろいろと
施工者にとって良い情報も出せるかも知れません。
Posted by 田原です。 at 2009年06月15日 17:55
連絡をせずにリンクした事をお詫び申し上げます。
長期優良住宅については、今後ともご教授いただければと思います。
長期優良住宅については、今後ともご教授いただければと思います。
Posted by モッチ~
at 2009年06月15日 20:52
